2019年9月1日
元・サッカー日本代表の本田圭佑さんのツイートより
ある国の空港のレストランで食事をした後、
うっかりお金を払わずに出てきてしまったそうです。
しばらくして
「あ、支払いしていない!」
と気付き、慌ててレストランに支払いに戻ると
「お前ら日本人は神や!」
と店員に感謝されたそうです。
本田さんは、
「普通のことして感謝されて、日本の文化を誇らしくなった日」
と結んでいます。
本田圭佑さん、ありがとうございます。
日本代表になる方は、こうでなくてはいけない。
人格と技術を兼ね備えてこその、国の代表。
日本代表の精神的支柱だったことも頷けます。
私も、『当たり前』のレベルを上げねばと、痛感しました。
他方で、日本で国際摩擦が起こると、すぐに
「日本は謙虚な心を持たないといけない」
とか
「もっと反省すべきである」
とか
「国際間で孤立している」
とか
新聞で書かれますけど、
あれ、真っ赤なウソだな、とも痛感しました。
本田さんのツイートを見て
「ああ、すごいなこの人は」
「自分だったら行かない…。恥ずかしい」
などと考える日本人はいても
「こいつ、最悪。何で支払いに戻るの?」
「支払いに戻るなんて損するだけ。アホのすること」
と考える日本人は、まずいないからです。
他国から
「神や!」
と言っていただける行動を取れる文化を持つ国が
謙虚でない訳がなく、
反省出来ない訳もなく
ましてや、国際間で孤立するなんてあるはずもないと思います。
ある国では、何か不都合を起こした時
「この不都合は起きる運命だった。だから、自分は絶対に悪くない」
また、詐欺にあった時は
騙した方「騙された方が悪い」
騙された方「自分は悪くない。が、次は騙す側になる」
と考えるとか。
…日本に生まれて心の底から良かったと思います。
そりゃ、日本にも負の面はあります。
が、良い面も自覚し、
本田さんのように日本の文化を守り抜きたいとも思います。
そして、こんな話も思い出しました。
ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
「働きアリの法則」です。
働きアリのうち、
・2割のアリが一生懸命働き、8割の食料を集めてくる。
・6割のアリが普通に働き、残り2割の食料を集めてくる。
・2割のアリは何もしていない。どころか、足を引っ張るアリもいる。
というもの。
この割合は、たとえ一生懸命働くアリだけを集めたとしても
何もしないアリだけを集めたとしても
観察し続けると同じ割合に落ち着くのだそうです。
コンピューターのシミュレーションによると
全体が一生懸命働くと、短期間は爆発的な利益を生みますが
長期間続けると、全体の疲労が溜まり、効率が著しく落ちてしまう。
2-6-2の割合で働くと、2割の疲労が溜まったら、
6割の中から一生懸命働く2割が構成されて交代し、
働かない2割が普通に働くようになり、
一生懸命働いた2割が休めるようになることで
一定の効率を保持し続けることが出来る
という結果が得られたそうです。
思考する脳を持たないアリなんですが、
なかなかどうして、考えて行動してるやん
いや考えられないのか、とか思ったりします。
自然界、よく出来てる。
これは、仕事だけでなく、
道徳や行動にもあてはまるのではないかと思います。
この法則に当てはめると、何もしない人や
法を犯す人は一定の割合で存在することになります。
犯罪は無くならないのか…と悲観せず、
全体の意識を良い方向に引っ張り上げることで
何もしない人は、いつか何かをするための準備を始めるかも知れないですし
法を犯すことはあっても、凶悪犯罪には至らないようになるかも知れません。
ある研究者は
ボリュームゾーンの6割を引っ張り上げることで
頑張る2割は、より高度な知識・技術を得るようになり
何もしない2割は、それまで普通とされていたことをやるようになる。
と言っています。
日本の犯罪が少ないのは、警察機構の優秀さもありますが
日本人個個の道徳心の高さにも根拠があると思います。
本田さんのような心構え、行動を取れるようになると
日本の未来はきっと明るいのではないでしょうか。
志塾でも、
勉強するのが当たり前、
質問するのも当たり前、
して欲しいことを言うのも当たり前、
塾は使い倒してナンボ
を浸透させて、塾生全体の意識を引っ張り上げていこうと思います。
最後まで御覧くださり、誠にありがとうございます。