コロナによる緊急事態宣言が解除され、学校も再開されました。
私自身、緊急事態宣言も、3か月に及ぶ休校も、45年生きてきて初めての経験でした。
休校期間は徐々に延ばされての3か月間だったので、
「また延びるのか…」
と、モヤモヤした気持ちが続く、何とも言えない期間でした。
休校期間中における学校の先生方の御苦労もお察しします。
いつ解除されるのか、休校期間中の課題の量はどのくらいが適切なのか、
休校期間が延びるたびに課題の追加作成をしなければならず、
その範囲も量も熟慮しないといけないのに、そもそも時間が足りない。
家庭訪問をして課題の受け渡しをしていく。
解除後のことも考えて、今年の夏休みの期間や定期テストの実施、学校行事についてなど、
おそらく休校期間中の方が、普段よりずっと忙しかったのではないかと思います。
多忙であると同時に、先を見通せないことに対する不安も重なったはずです。
先生方には本当に頭が下がります。いつもありがとうございます。
モヤモヤした今回の休校期間。おそらく当初は、
「春休みが長くなってラッキー」
くらいに思っていた生徒も多かったと思います。
今では、
「これからどうなるんだろう、どうしたらいいんだろう」
と、特に受験生は考えていると思います。
しかし、6月からの学校再開は
『充分取り戻せるスケジュールである』
と判断出来そうです。
生徒から見せてもらった年間行事予定から分かります。
1学期の定期テストは1回になっていましたが、2・3学期は通常通りの回数。
夏休みは約2週間と短くなりましたが、冬休みと春休みは通常通りの期間。
土日が通学日になることもなく、一日の授業時間も通常通りです。
9月入学案も見送られたようです。
以上、夏休みに多少のしわ寄せがありますが、
全体で見れば大幅な変更点が見られません。
一日一日の授業を大切にしていけば、受験にも間に合うと判断していいと思います。
(大学受験は一週間ほど後ろにずらす可能性があるそうですが)
とは言っても、学校再開後は、
「いつまでに」「どの範囲までを」進めていけば遅れを取り戻せるのか、
本当に授業回数を増やさなくていいのかどうか、など
色々な問題も出てくると思いますので、
志塾では、学校の先生方の不断の努力を後押しできるように授業を行っていきます。
さて、今回の未曽有の緊急事態の原因となった新型コロナ。
世界中を大混乱に陥れましたが、段々と分かってきたこともあります。
非常に厄介なウィルスですが、「知る」ことで正しく怖がり、
無闇に騒いで何も出来なくなることのないように努めたいものです。
新型コロナの分かってきたこと
・感染力は強いが、致死率は低い。(※日本では)
持病のない20歳以下の日本人には、死亡者は出ていません。
例年のインフルエンザの感染者・死亡者に比べて、
新型コロナの感染者・死亡者が遥かに少ないので、
致死率の低さは統計上からはっきり分かっています。
ただ、持病のある方や高齢者の致死率は高いので、気を付ける必要があります。
他国に比べて異常に致死率が低い理由ははっきりとは分かっていません。
統計上では、BCGの予防接種が有効だったのではないか、
中国から少しずつウィルスが入ってきていて免疫が出来た人が多かったのではないか、
日本人はウィルスに強い人種なのではないか、
などなど、いろいろと説はありますが、どれも確かではありません。
しかし、結果は確かです。致死率が低い=治療可能である
ということなので過度に怖がる必要はなさそうです。
また、治療可能ということは、日本人のコロナの免疫を作る力は強いのかも知れません。
普段から健康的な生活を心掛けることも、リスク回避に有効だと言えそうです。
・主な感染の原因は、接触によるもの。
飛沫感染よりも接触感染に気を付けることの方が予防に有効だそうです。
さすがに至近距離の飛沫ですと感染のリスクは高まりますので、
電車など、人との距離がとりにくい場所ではマスクを着用しましょう。
人との距離が十分にとれる場所なら飛沫感染のリスクはほぼありません。
ウィルスは空気中ではすぐに感染力を失うそうですし、
飛沫は最大で2mほどしか飛ばないそうです。
厄介なのは、壁や手についたウィルスです。
どこかに付着したウィルスは長時間感染力を保つとのことです。
ウィルスが付着した手で目や口を触るのが一番感染の危険があるとのことで、
食事前や、不特定多数の人が触るもの(店舗の扉など)に触れた後は、
アルコールジェルや手洗いなどでウィルスを取り除くようにしましょう。
海外で爆発的に感染者が増えた理由として、
そもそも手を洗う習慣がなかったり(※トイレの後でも手を洗わないそうです)、
ハンバーガーなどの直接手で持つ食べ物が多かったり(日本みたいなおしぼり文化はありません)、
除菌する習慣がないなどが挙げられるそうです。
よって、手洗いや除菌が習慣化している日本では、
普段以上に清潔さに注意を払うことで大幅にリスクを減らせます。
他にも色々ありますが、小・中・高校生にとって
「治療可能」
「除菌(主に手)で予防可能」
の2つが分かったことは大きいと思います。
日本では、例年通りインフルエンザを予防する感覚でコロナ対策につながるからです。
今年は、インフルエンザの感染者数も死亡者数も例年に比べて減っています。
一説によると、新型コロナのウィルスの勢力に押されて
インフルエンザウィルスの勢力が減少したのだとか。
ウィルスの世界にも勢力争いのようなものがあるのは驚きです。
コロナによる死亡者も少なく、インフルエンザによる感染者・死亡者も減少した。
この事実は、普段から感染予防に気を配ることで
普段どおりに近い生活が送れるということを示していると思います。
罹ると怖いですが、それはインフルエンザも同じことです。
怖がり過ぎるあまりに一歩たりとも外出しない
ということのないように、十分注意した上で普段に近い生活を送った方が、
精神的にも良さそうです。
外出は念のためマスクを着用する。
咳エチケットを心掛ける。
不用意にあちこち触れない。
触れた後は顔に触れず、早めに手洗い・除菌を行う。
要するに、
インフルエンザ対策にマスク
コロナ対策に手の除菌
の2つは最低でもやって欲しい予防策です。
ただ、楽観的な見方の一方で、悲観的な状況も考えておかないといけません。
私が最も恐れることは、第二波による再休校措置です。
第二波は高確率で起こると言われています。
インフルエンザのように大流行したウィルスは、
長期間にわたって流行が継続しているからです。
現に北海道では起きています。
第二波までに学校で遠隔授業などの設備が整っていたり、
ワクチンが開発されていたりすると混乱は抑えられるとは思いますが、
それらが間に合わない状態で休校になったとしたら…。
学習計画も相当タイトなスケジュールになると思います。
授業のペースや授業数の調整、受験範囲や受験日の変更など、
多少の混乱も覚悟しないといけなくなると思います。
何より、前例のない状況は不安を煽ります。
不安は焦りを生み、焦りは判断力を低下させます。
よって、コロナのリスクと同時に受験のリスク回避も考えないといけません。
志塾は、受験のリスクを最小限に抑えるために、情報を出来るだけ集めておき、
生徒にとって最も有効な指導を行っていきます。
何をどう頑張ればいいのかは、いつでもお伝えすることが出来ますので、
今まさに勉強に対する不安を抱えておられる方は是非御相談ください。
新型コロナは怖いですが、どうやら思ったほどではありません。
個人的に学習計画の遅れの方がよっぽど怖いので、
今回の緊急事態宣言のように、条件を満たせば開校可能の場合は、
出来るだけ学習習慣を崩さない方向で塾を開校していく所存です。
今年の受験生は本当に不運ですが、起こってしまったものは仕方ありません。
如何にしてピンチを脱したのか、これからの人生に繋がるよう、
「あの時は大変だったよ~」と笑い話に出来るよう、
最も有効であると思える方法・行動をとっていきましょう。
最後まで御覧くださり誠にありがとうございます。