塾長ブログ

『京都市が財政破綻の危機』~危機感を煽っているだけっぽいです~

6月7日、京都府に暮らす者として気になるニュースがありました。

京都市・門川大作市長が仰るには、
「このままでは10年以内に京都市の財政は破綻しかねない」
とのこと。

なんと。これは大変。夕張市のように破綻してしまうのか…。
財政破綻と聞くと、国に関してもよく耳にします。

「日本は借金大国だから財政破綻しないように消費増税しないといけない。」

などですね。京都市も住民税とか上がるんでしょうか?
発表された財政改革計画案では、
京都市職員の給与カット
保育料の見直し
敬老乗車証の見直し
などが示されたそうです。
まだまだコロナで大変な時に、何とも世知辛い話です。

が、すぐに破綻、はないようです。
国の借金についてもそうですが、
借金=負債
について考える時は、同時に
資産
も見ないといけません。

例えば、
「100億円の借金がある!(負債)」
大変ですね。
「でも、年収200億円です。(資産)」
返せるやないかい!

ということです。ちなみに日本は負債より資産の方が多いので、
今のところ財政破綻の可能性はほぼ0%です。消費増税も必要ありません。
では、京都市はどうでしょうか。
京都市の負債(借金)2.7兆円
京都市の資産(稼ぎ)2.9兆円
おお!何と、今のところ黒字でした。
黒字額が目減りしているのは事実のようなので、財政の見直しは必要ですが、
直ちに破綻はなさそうです。
しかし、国もそうですが、財政改革計画は基本的に
経費削減などの切り詰める方向になりますね。
実は、切り詰めでは、財政再建はほぼ不可能であることが分かっています。
そらそうです。
「財政再建=借金を返すために、もっと稼ぎましょう」
であってケチることではないからです。
不必要な支出は減らさないといけませんが、それは破綻云々以前の問題で、
常に減らさないといけないことです。
稼ぐためには設備投資など、使うところには思い切ってお金を使わないといけない訳です。
これは歴史が証明しています。
歴史上の改革と言えば、
1716年 享保の改革
1787年 寛政の改革
1841年 天保の改革
を必ず習います。この3つの改革、どれも基本的に切り詰め政策で、どれも失敗です。
一時的に回復したりはしましたが、結局は失敗です。
一方、賄賂だ何だと批判される存在の田沼意次。
田沼の政治は経済を促進する政策だったため、景気は物凄く良かったそうです。
切り詰め方向ではなく、もっと経済を回す方向で計画を立てていただきたいものです。
例えば、京都は観光都市でもあります。
コロナで観光客が激減している中でまだまだ黒字。
ということは、ワクチンの普及を加速させて、観光客を呼び込むことが出来れば
それだけで増収が見込めるという訳です。
ワクチン接種にもっとお金を使っても良さそうに思います。
私もワクチンを打てるものなら即打って、経済活動に勤しみたい。
ワクチンが行き渡ると、何の憂いもなくオリンピックも開催出来ます。
外国人の観客は入国禁止のようですが、その分日本人が見に行けます。
ワクチンの接種状況次第では観客を入れてのオリンピック開催も出来そうです。
となると経済も回り、景気も回復するでしょう。
破綻!もう終わりだ!
ではなく、どんな状況なのか、どうすれば回避出来るのか、
を冷静に考えていきたいものです。
受験生にも同じことが言えそうです。

こんな成績では志望校に合格出来ない!

ではなく、3年間の成績はどうなのか、志望校の合格点はどれくらいなのか、
いつまでにどこまで理解すると点数が上がるのか、
などを確認し、

「まだ間に合う」「このままでは危ない」「志望校の変更が必要」

を判断していきましょう。
志塾では、各生徒の成績を確認し、受験指導をしております。
受験に不安を抱えている方は、一度志塾にお越しください。

最後まで御覧くださり誠にありがとうございます。