日本全国の公立小・中・高・支援学校が、3月2日の午後より
新型肺炎拡大防止のため一斉休校になりました。
城陽市の小・中学生たちは、卒業式は最低限の人数で行うことになり、
中学卒業生は卒業証書授与も代表者1名のみになる模様です。
在校生も送辞を読む生徒が1名で出席になるとか。
在校生たちは学年末テストが中止になり、休校期間中の宿題が課され
設けられた登校日に提出することになりました。
宿題は、担任の先生方が家庭訪問で届けてまわるそうです。
年度末で多忙な時期なのに…。先生方には本当に頭が下がります。
最も気になる3月6日の公立高校中期選抜入試ですが、
これは予定通り行われることが決まり、ほっとしています。
新型肺炎に罹ってしまった生徒には、
3月9日と24日に追加の選抜実施を検討してくれています。
京都府教育委員会も、受験生にとって最善の道を模索してくれています。
ありがたいことです。
受験生にとっては最後の追い込み、在校生にとっては学習習慣の維持のため
学校も教育委員会も頑張っておられますので、志塾も休まず開講します。
私も40年生きてきて初めての臨時休校。
混乱は起きると思いますが、何とか最小限に抑えるために頑張りますので、
落ち着いて行動していきましょう。
さて、前置きが長くなりましたが、表題の件です。
毎年この時期は、私立高校・公立前期選抜入試の結果が出て、
私立高校専願合格者や前期選抜合格者が一足先に受験を終えています。
受験が終わった生徒は、今まで頑張ってきた反動で
今まで以上に遊んでしまうこともあるかと思います。
しかし、少しでもいいので学習時間を確保しておかないと、
高校入学後にとんでもない目に遭うことになります。
今回はそんなお話です。
私もいきなり40歳で生まれた訳ではなく、
ちゃんと赤ちゃんで生まれ、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と人生を歩んできました。
受験も、高校受験、大学受験を経験しています。
高校受験は、地元の徳島でしましたが、スケジュールは今の京都と大差なく
3月初めに入試で、3月中旬に合格発表でした。
入試は、作文も面接もあり、結構頑張って勉強していた記憶があります。
さて、受験のため毎日勉強していた当時の天羽生少年は、
入試が終了した後何をしていたでしょうか。
天羽生少年は、終了したと同時に合格発表を待たず、全力で遊びに走ったのです。
それはもう、受験勉強の反動と言うにはちょっと行き過ぎなくらい遊びました。
高校入学まで、一切勉強せずに一心不乱に遊び呆けたのです。
合格が分かっていない時期からもう遊ぶ遊ぶ。
合格が決まってからは浮かれて遊ぶ遊ぶ。
今こうしてふり返ってみると、自分でも引くぐらい遊んでいました。
で、一秒も勉強しないまま高校入学を迎えます。
入学直後も浮かれていましたが、すぐに学力テストがありました。
高校の授業が始まっていなかったので、中学分野の総復習といった内容でした。
その数学のテストの時です。
テストの作りとして、数学ではまず計算問題から始まります。
四則計算から始まり、文字式、一次方程式、不等式、連立方程式、二次方程式
などが続きます。
約1ヶ月に渡り遊びに遊んだ天羽生少年、
遊んだとはいえ、それまでに散々勉強してきました。
今更中学校の内容なんぞちょちょいと解いてやるわ!てなもんです。
鼻歌交じりでテストを始めた天羽生少年、早々に計算問題で躓くことになります。
何と、連立方程式の計算問題が解けなくなっていたのです…!
文章題ではなく計算問題です。
そう、代入法でも加減法でも自分の好きな方で解いていい問題です。
解いていいのに…。解けばいいのに…。
天羽生少年は、解き方自体をまるっと忘れていたのです。
その時の天羽生少年の気持ちは
「マジか……」
です。たった3文字。自分のアホさ加減に底なしの恐怖を感じたものです。
その恐怖は、40歳を超えてなお思い出せるくらい相当なものです。
そんな状態だったため、高校最初のテストは実に残念な結果に終わります。
やっぱり勉強は必要だ!と奮起すれば良かったのですが、
当時の天羽生少年はすっかり自信を失い、しばらくやる気が起こらない状態になりました。
まあ、勉強に対するやる気が起こらなかっただけで、
新しい友人も出来て高校生活自体は楽しいものでしたが。
しかし、学習面では他の生徒から一歩も二歩も後退した状態だったので、
追いつくのに結構苦労しました。
高校は同じ学習レベルの生徒が集まってくるので、
少しの差が大きな差となって結果に出ますから。
人間、1ヶ月も遊ぶと、著しく学力が下がるという一例です。
まあ、サンプルが私1名で確実に下がるかと言えば、そうだとは言い切れません。
本来なら、数千人単位で無作為に抽出した子供たちで実験を行い、
その実験結果から判断しないと確実なことは言えません。
が、個人的に言わせていただきますと、人間は1ヶ月で充分アホになれます。
そして、アホになった後は、それまで以上の苦労を味わうことも出来ます。
「出来ます」じゃねぇよ、ホントに。相当しんどいよ、マジで。
考えてみ?今まで簡単に出来ていたことが出来なくなるんだぜ。プライドなんて粉々よ?
てな訳で、志望校合格後は、勉強することを強くおススメします。
でもアレよ、受験勉強並みに勉強しろってんじゃないよ。
遊んでも良いのよ。そら合格まで頑張ってきたんだもの。
無事合格したら我慢してきた遊びを楽しみましょう。
…でも…、でもよ。
その中に少しだけでも勉強する時間を作って欲しいと思います。
志塾生の中にも、合格を決めた生徒がいます。これから入試に臨む生徒もいます。
勉強に取り組む時の気合の入り方に差は生じますが、
学習習慣は維持して欲しいと切に願っています。
高校生活は楽しいですよ。不安を感じることもあると思いますが、
何より自分で選んで、自分の力で合格した高校ですもの。
始まってしまえば、充実した高校生活が待っています。
受験まで頑張ってきた努力に、ほんの少しでも上乗せすると
より充実した高校生活が送れます。
これはもう断言できます。
未だかつて「勉強して損した」という声を聴いたことはありません。
合格後も安心して勉強していきましょう。適度に遊びながら。
最後まで御覧くださり誠にありがとうございます。