マイナンバーカードとひも付けられている保険証を総点検したところ
先行点検分も含めて、合計で1万5907件の誤りが確認されたそうです。
何と少ない!!
約1万6千件と聞くと多そうに思えますが、
マイナンバーカードの総交付枚数は
約9700万件です。(令和5年12月10日時点)
百分率で表すと、ミスは0.016%。
かなり優秀な数字と言えます。
であるのに、ニュース等では総交付枚数を一切伝えず、
ミスの件数だけを取り上げています。
…『マイナンバーはミスが多い』
いう印象を与えたいのでしょうか。
そして、別のニュースの見出し、
こちらは本当にえげつない。
「マイナ保険証、139万件が不一致」
と、桁が大幅増です。しかし、100倍はやり過ぎです。
それでも総交付枚数に対して1.4%の不一致率で
やっぱりそう多くはありません。
しかし、139万件という数字だけを伝えられると
「多い!」という印象を強く与えます。
京都市民の総数と同じくらいの数ですからねぇ。
結局、1万6千件なの?139万件なの?
1万6千件です。
記事を読むと、
『住民基本台帳と保険証が一致しないのが139万件』
と書かれていました。
マイナンバーカード関係ないじゃん。
住民基本台帳からマイナンバーカードに移行したから
住民基本台帳のミスはマイナンバーのミスだ!
と、一括りにして、見出しにしたのでしょうか。
だとしたら本当に悪質です。
普通に考えたら、
『マイナ保険証』の後に『住民基本台帳と』
を入れるところではないかと。
この見出しを見て個人的に
なるほど、メディアにはこんなやり方もあるのか…
と思いました。
見出しに惑わされずに判断すると、
マイナンバーカードとの不一致は約1万6千件で不一致率は0.016%。
そして、マイナンバーカードに移行したことにより
総点検が行われることになったので、
住民基本台帳の139万件の不一致が見つかったということです。
ということは、マイナンバーカードが導入されなければ、
139万件の発見は遅れていたということです。
それどころか、移行していなかったら
もっと増えていた可能性だってあったかもしれません。
「マイナンバーお手柄。139万件の不一致が浮き彫りに」
を見出しにするべきなんじゃないのかなぁと個人的に思いました。
…マイナンバーが普及すると困る事でもあるのでしょうか。
多分そんなに困ることはないと思います。
困るどころか便利になることの方が多いと思います。
活用出来れば。
なので、早く活用して欲しい。
マイナンバーを紛失すると個人情報が筒抜けになりかねない!
紛失してもクレジットカードほどは筒抜けになりません。
そもそもマイナンバーカードに個人情報の全ては載っていません。
キャッシュカードを紛失した方がよっぽど怖いです。
紛失したら、再交付申請をして終了です。
そもそも何故紛失前提なのかが疑問です。
どんなものでも紛失には気を付けたいものです。
管理社会になる!
安全度が高くなって良いと思います。
不正も分かり易くなりますし。
アナログからデジタルになったので、
上手く活用すればミスや不正をすぐに見つけやすくなります。
そもそもマイナンバーがこれだけ普及しましたが、
個人的に息苦しさをまるで感じていません。
管理社会になる!と言っていた方は何を心配されていたのでしょうか。
不満があったら選挙で変えていけばいいと思います。
なので、次回の選挙にも投票に行かないと。
よく分からないものは怖く感じたりするものです。
少し調べて内容を理解すると、恐怖も和らぎますので
やっぱり人間は勉強が大事です。
また、今回のような引っ掛け見出しに引っ掛からないように
じっくりと吟味することも必要だと感じました。
で、最近ではコスパならぬタイパという言葉があるのを思い出しました。
タイムパフォーマンス=時間対効果ということで、
個人的には、時間は有効に使えたかどうかだと思うので、
長時間かかろうが短時間で終わろうが、
満足が得られれば「タイパが良い」と思います。
が、最近のタイパは、『短時間で』高い満足を得られるかどうか
に重きを置いているようです。
動画を見る時は、専ら、倍速、切り抜き等を見るのだとか。
物事を出来るだけ短時間に、そして数多くこなす。
それが今の「タイパが良い」ことなのだとか。
悪いとは言いませんが、
時と場合によりけりです。何でもそうですが。
「何でもかんでも短時間が素晴らしい」となると
「ニュースは見出しで十分」となりかねませんし、
そうなると今回のような見出しにしっかり引っ掛かって
判断ミスに繋がる事態になりかねません。
短時間で済ませることが重要な時と
じっくり考えた方が重要な時の
どちらが重要なのか判断出来てこそのタイパだと個人的に思います。
しかしまあ、前回の投稿で
新聞やテレビ等のメディアが言っていることは
全て正しい訳ではありません。
と書いてすぐにツッコミ満載の見出しを見つけて
ちょっとびっくりしました。
判断力は本当に重要です。と同時に
『善は急げ』
『急がば回れ』
のどちらも大事にしていきたいところです。
この二つは入試にも有効です。
入試の際、
問題を初めから解いていくのではなく、
まず、問題全体に目を通すことから始めること
を奨めています。
正に『急がば回れ』
入試では全問解くことよりも、
正答率を上げることを優先して欲しい。
そして、全体に目を通すことで、自分の得意とする問題、
解けそうな問題に目を付けて、優先的に解いていきます。
そう、『善(解ける問題)は急げ』です。
どんな時も、偏った考え方では失敗も起きやすくなります。
重要な時こそ、冷静に、柔軟な思考で、慌て過ぎず確実に、
優先順位の高い順に解決していくよう指導してまいります。
最後まで御覧くださり誠にありがとうございます。