塾長ブログ

『熱中症対策』 ~重要なのは水をこまめに飲むことではない。…言われてみればその通り。~

熱中症対策で最も効果的なのは

「気温を下げること」

「体温を下げること」

だそうです。言われてみればその通り。

人間は生きていくために体内で熱を作っています。
この熱は、高すぎても低すぎても命に関わるので、
余分な熱は体外に放出し、足りない熱は体外から取り入れる必要があります。
そして、そのための機能が人間の体には色々と備わっています。
例えば、発汗による体温調節。これは「水を飲むこと」で期待できる機能です。

水を飲む → 汗をかく → 汗が気化して周りの空気に熱を逃がして体温を下げる

という具合ですね。
ということは、
水を飲んでも汗をかかないと意味がなく
汗をかいても気化しないと意味がなく、
熱を逃がしても体温が下がらないと意味がないのです。

気温が30℃を超えると、汗が気化しても熱が少ししか逃げていかず、
多少体温が下がっても焼け石に水なので、いくら水を飲んでも効果が薄いとか。
気温30℃超えは、流石に発汗作用の限界を超えてしまっているのです。
よって、もの凄く暑い時は、

「水を飲もう」ではなく

「涼しい場所に移動しよう」が正しいのです。

暑い時は、我慢せず涼しい場所に移動するか、エアコンを使いましょう。
他には、冷たいシャワーを浴びたり、首筋やわきの下を冷やしたりすることですかね。
「水を飲むこと」はあくまで体温を下げるための方法の一つです。

「熱中症対策」=「水を飲むこと」

と思い込まず。体温を下げる方法を色々と知っておきたいところです。
まだまだ暑い日が続きます。健康にご注意ください。

最後まで御覧いただき誠にありがとうございます。